今一度、被災地支援の輪を広げよう

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昨日、政府は今回の震災の被害総額(概数)を初めて公開しました。道路、建物など直接的被害が16兆〜25兆にのぼる見通しとのこと。これは来年後国家予算の17%〜28%にもなります。これほどの甚大な被害を一日二日で再建することは容易ではありません。しかし、被災地で苦しむ人々は一日でも二日でも早く救ってあげなければいけません。本当に生活に必要な幹線道路を含めたライフラインを吟味し再建することが急務です。
今回の大震災を通じて、私たち人間がこれまで抱いてきた価値観を今一度、国民一人一人が確認する必要があります。化石燃料に依存した社会、原子力による電力生産推進ビジョン、食料の多くを海外に依存する社会、いつでも安心安全な水を飲めるという錯覚・・・。挙げればきりがありません。これらを否定するわけではなく、無論、私たちが暮らす今の社会発展の根幹であったことは間違いありません。ただ、今後も社会の恒常的発展のために、国民一人一人の価値観を転換する必要性に迫られているということです。
山村で暮らすあるお年寄りの方がおっしゃっていました。
『わたしの家の燃料は薪です。水は先祖が掘ってくれた井戸水があるし山の沢水もある。明かりは囲炉裏に薪をくべればぱっと明るくなる。食べ物は雪をかぶった畑に沢山埋まってる。天然の冷蔵庫だよ。贅沢をしなければあれで十分だよ。ははは。』
進化とは、発展するだけではなく後退も意味します。元来、生物は地球環境の多様な変化に応じて、臨機応変にその生活を進化させてきました。今、まさに日本はその大きな社会、自然環境変化の帰路に立っています。この苦境を乗りこえるために次はどう舵をきるのか。日本国民の知恵と勇気を結集しましょう。

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