計画停電で見えたこと

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福島県の原子力発電施設機能損失により、東日本では計画停電の実施を余儀なくされています。被災地(県)はその対象からはずれているため、電気が通っている地域ではその影響はあまり感じられません。しかし、計画停電を実施している全国の自治体に目を向けると、信号機消灯による交通事故、企業の業績悪化など多方面にその影響が見られます。それほどまでに、日本の電力事情は原発に依存していたのかと恐怖さえ覚えます。そして、気がつくと原子力の代替エネルギーが日本にはありません。
東がだめなら西から電力を供給すればいいという話しでもないようです。西から東へ電気を供給するには変電機を一度通し周波数を合わせ送電します。しかし、その送電容量にも限界があるようで、今は西日本、そして北海道からも最大送電しているにもかかわらずこの状況です。
これらかの日本のエネルギー政策はどこへ向かうのか。既存の電力会社には今までも、そしてこれからも電力生産における期待と感謝の気持ちは変わることはありません。しかし、一度、原子力発電施設が暴走すると、経済はもとより、人間を含めた全地球生命体に大きな影響を与えかねないということは、世界中に大きな衝撃を与え続けています。もはや国をあげたクリーンエネルギー政策への大幅な転換は待ったなしの状態です。これまで国は、費用対効果で原子力とクリーンエネルギーを評価の計りにかけてきましたが、その計りも今や、市民の理解は到底得られるものでは無くなっています。
これからは、原子力政策からクリーンエネルギー政策へ転換するのと同時に、私たちの日常生活の大幅な見直しがに必要になってくるでしょう。今年はその覚悟を決める年になるのでしょうか。
きむ

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