キャンプ5日目 涙のさようなら ありがとうなっちゃん!

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キャンプ5日目。子ども達にとって、私たちスタッフにとっても淋しい日がやってきました。
これまでキャンプの装備スタッフとして支えてくれた「なっちゃん」が帰らなくてはならない日です。装備スタッフとは、子ども達の活動が安全にかつ円滑に進むよう準備や片づけなどを役割とする縁の下の力持ちです。装備スタッフがいなければ決してキャンプは運営できません。特にもなっちゃんは、子ども達の活動で汚れた衣類を、毎日夜遅くまで洗濯をしてくれていました。しかも37人分も。それ以外にも食事の準備であったり、カメラ記録であったり縦横無尽に駆け回るとてもきついポジションです。それは、子ども達も十分に感じていました。
だからこそ、なっちゃんがここを去る日に、内緒で感謝の気持ちをこめたお手紙を渡すセレモニーを朝食に行いました。手紙の準備は、その日の朝ということもあり、なんとかなっちゃんにばれないように、同じく装備スタッフのこうちゃんがあれやこれやと理屈をこね、1時間ほど連れ回し。後半は、きむのところに近寄ってきて、「きむ、もう限界です。何も連れ回す理由がなくなりました。どう考えてもなっちゃんもおかしいと思っていると思います。助けてください。」(笑)
こうちゃんはとてもシャイな好青年。誰にもやさしくておっとりしているため、このミッションはさすがに酷だったかもしれないとあとから気づきましたが、何とが成し遂げいざセレモニーへ。
朝食の頂きます前に、きむがみんなに「今日は特別な日だよね!みんな、なんで?」と尋ねると、「今日の朝食のソーセージは高そう!」だの「ベーコンがいつもより大きい!」だの「サラダがおいしそう!」だの、なんか見当違いの意見がボンボンと飛び交う中、メッシが、恥ずかしそうに「なっちゃんが最後の日・・・」ありがとうメッシ、それを待っていたのです。
なっちゃんは驚きの表情、そしてこうちゃんの意味不明な言動がリンク。次第に表情がうるうると・・・。
さぁ、牛乳コンテナのステージへ。子ども達から感謝の思いが詰まったメッセージカードが。なっちゃんの姿はきっと子ども達の優しい思い出として存在し続けるでしょう。

一生の宝物。そこには心温まるメッセージが書かれていました。思わずきむもぐぅ〜ときました。みんなはとても優しい子です。

なっちゃんのやさしいさが詰まった子ども達の洗濯物。

なっちゃんを囲んだ最後の写真。はい、チーズ!

こうちゃんが運転する車で駅まで帰ります。車を追いかける子ども達。ワンダーを一緒に過ごした大切な大切な仲間が一人、ここを去りました。

ワンダーで経験する喜怒哀楽。ホームシックで経験する哀。なっちゃんとの別れで経験する哀。最終日に経験する仲間との別れの哀。
ワンダーで経験する全ての哀が、子ども達の優しさと強さの糧となることを願ってやみません。
(続く)
きむ

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