サマーワンダーランド2010  最終章

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8月1日に集った37人の小さな冒険家。
いよいよ彼らの夏の大冒険も幕を閉じます。
1週間、仲間とそしてスタッフと生活をした森。
テント、シュラフ、銀マット。
みんなの思い出がたくさん詰まった道具を一つ一つ丁寧に片づけます。
「いよいよ帰るのか・・・」
口に出さなくとも誰もがそれぞれを察します。
子ども達が毎日、何度となく往復した「けもの道」。

いつの間にか道はしっかりと踏み固められていました。
きっと子ども達の人生もこの「けのも道」のように、何度も前進と後退
を繰り返し、踏み固められ、確かな道が作られていくのでしょうか。
さぁ、子ども達が森を去る瞬間です。
ここが森の出入り口。子ども達と私たちだけの秘密の玄関です。

「また、来年も来たいな」
こんな何気ない会話でも寂しさが募ります。
退村式。カウンセラーのお兄さんお姉さんから子ども達への最後のメッセー
ジです。子ども達にとって親元を離れた1週間は、カウンセラーのお兄さ
んお姉さんが両親の代わりです。子ども達をこのキャンプに送り出し頂いた
時のご両親の不安と寂しさ、それと同じ気持ちをカウンセラーは最後に感じ
ます。本気で子どもとぶつかり、向き合うほどその思いは大きくなりま
す。

さらに、ホットがピアノの演奏を申し出てくれました。曲は、天空の城ラピ
ュタの主題歌と世界に一つだけの花。ホットのやさしい生演奏にスタッフも
心がゆるみ、自然と目頭が熱くなります。

ありがとう、ホット。
みんなで、夜ご飯を食べた場所。
「室内でご飯を食べるのと、外でご飯を食べるのではどっちが美味しい?」
「そと!」
「なぜ?」
「空気がおいしいから」
「好きな動物を見ながら食べれるから」
「景色がきれいだから」
みんなで、夕食をほったらかしてまで沈む夕日を見た場所。
そんな思い出の場所で最後に集合写真。
「はい、チーズ」

子ども達が無事に帰り、スタッフのカメ、こうちゃんと最後の片づけのため
にキャンプ場へ。そこはいつもの静かな森に戻っていました。
カメ「なんか、さみしいですね」
2人「うん」
「自然」「自分」「仲間」と本気で向き合った1週間。楽しさも、うれしさ
も、寂しさも、辛さも、仲間と分かち合あった者だけが経験することができ
る「感動」があります。その感動が子ども達の一生の宝ものになることを願
ってやみません。
来年はどんな子ども達に出会えるのか。どんな発見や驚きに遭遇できるの
か。何回お腹を抱えて笑うだろうか。何人の子ども達のホームシックを見守
るのか。
そう考えることが、スタッフみな、寂しさを紛らす方法です。楽しいことを
考えること。夢を持つこと。
なんだか、37人の子ども達がホームシックを乗りこえた時の方法と同じよ
うな気がします(笑)
また来年、みんなと再会できる事を楽しみにしています!
みんな〜ありがとう!!!
今までサマーワンダーランド2010の37人の小さな冒険家達を限り
ない愛情で温かく見守っていただきました保護者のみなさま、そして関係者
のみなさまに心から感謝と御礼を申し上げます。
これからもミルクとワインとクリーンエネルギーの町「葛巻町」をよろしく
お願い致します。
最後になりました。
私たちと子ども達の合い言葉でブログをしめます。
「宇宙戦隊!」
「ピ!」
(終わり)
きむ

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