サマーワンダーランド2日目 その1

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今日はこの話から。「ホームシック」は誰もが乗りこえなければならない壁です。普段当たり前に過ごしている家族が側にいないという現実と正面から向き会わなければなりません。大人の私たちが想像している以上に子ども達にとって辛く厳しい試練かもしれません。
カウンセラー「あお」の班に「ひか」という女の子がいます。朝起きると、昨日までの元気はなくどこか寂しげでした。すると朝食の時、今まで抑えていた家族への思い、感情が一気にあふれだし、泣き出してしまいました。カウンセラーのあおもひかに寄り添い、話を聞いてあげます。しかし、ひかの悲しみは一向に収まる気配がありません。するとひかは「歩いて一人で帰る!」と言い出します。さて、こうなれば私の出番。ひかが一人で歩いて帰るのをとことんつき合おうと即決し、二人で自宅のある方向へ歩き始めます。途中、荷物をもくもくドームへ忘れたというのでそちらへ立ち寄りました。すると、ひかの班の仲間がドームへ。もちろん、ひかを引き止めに。みんながひかに温かい言葉をかけます。
ボンボン「ひかがいなくなるとみんな寂しいよ」
ビクティニ「みんなで楽しいキャンプにしたいからひかにいてほしい」
あすか「ひかが寂しい時はみんなで楽しいこと考えよう」
じゅんちゃん「僕も昨日、寂しくて泣いたよ。みんな同じだよ。安心して」
すると、ひかの表情に少しの変化が。その一瞬の隙を逃さず、目標つくりの活動をそっちのけで、みんなで手つなぎ鬼!ひかに見る見る笑顔が戻ります。
ひかが夕食の時に、私にこんな事を話してくれました。
「きむ、あしたもお母さんに会いたくなるけど、それでも我慢できたら、日曜日までがんばるよ」
朝の泣きじゃくっていたひかの、半日の悲しみと向き合い乗りこえた末に発した言葉からは、確かな心の成長を感じました。
ひかに優しい言葉をかけてくれたあお班のみんな。ありがとうね。
きむ

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