初めて会う人と一日同じ場所で過ごす事になった場合、
みなさんはどんな話をしますか?
そして、どんな話し方、接し方をしますか?
きっと誰もが争い事だけは避けたいと強く願い、
願うからこそ本当の自分をどこか内に秘め、当たり障りのない
話題と仕草でその日を過ごすのではないでしょうか。
キャンプ初日の子ども達は今、まさにその心境で、それに見合っ
た行動をとっています。よく言えば、社会性があるということで
す。悪く言えば、猫をかぶっているともいえます。
たとえば、今日の一幕を例にあげると、名札作りの際、ある班で
2人の男の子がちょっとした小競り合いをしていました。きっと
カウンセラーはそれに気付いていません。私しか気付いていなか
ったかもしれません。それくらい、些細なことでした。結果は、
一方の男の子がその場からす〜と身を引きました。初日だからで
す。2日〜3日経つとそうはいきません。本当は、心の中で、負
けたくない、やり返したかったと思っているかもしれません。
ここで大切なことは、やり返すことではなく、そのように感じて
いるということを伝えること、そして、そのことを周りが察し、
経緯を深く洞察することです。こうして、子ども達は他人を思い
やる気持ち、理解しようとする気持ち、自分の気持ちを伝える力
を育んで井いきます。
何気ない言動が、思いがけない対立と学びの場を提供してくれま
す。その瞬間を逃さずがっし!と押さえるのが私たち、特にもカ
ウンセラーの役割です。
上記のように、他人を観察し、自分を秘める期間を
(キャンプ初日〜3日)私たちはフォーミングと表現します。
その先にあるのが、ストーミング(嵐=対立)です。
キャンプの本当のおもしろさはここからです。
きむ
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